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そして、そのまま教室に入り、向けられる視線を無視していつも通り机に突っ伏した。




が、ピシャンと勢いよく開けられたドアに、睡眠妨害。



おまけに、ざわざわと教室がうるさくなった。




けれど、その原因が想像つくから、私は机に突っ伏したまま寝たフリをすることにした。




「お前、先行くなよ」


「……」


「シカトすんじゃねー」


「……」


「おい、」



「……うるさいんだけど」



あまりのしつこさに仕方なく顔をあげた。




「お前が無視するからだろ」


「で、何?」


「あ?」


「用がないなら呼ばないで」


「別に話しかけるくらいいいだろ」


「あなたと一緒にいる時点でおかしいから。みんな見てる」


「あ?気にすんな」



そうどうでもよさそうに言いながら、戸塚洸大はなぜか私の隣の席にドカッと腰を下ろした。

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