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そして、一息つき、



「で、これからのことなんだけど」


と切り出した。



その顔は、先程までの笑顔と違って深刻さを滲み出していて、また空気が重くなった気がした。



総長様からは、相変わらず苛立ちを感じる。



あと少しくらい我慢してくれたらいいのに。





‘これから’



私と彼らの契約は、他のチームから私を護ること。



そして、それは今日のことで達成されたはず。




私たちは事が終わるまでの関係だから、契約が成立すれば、もう終わり。



私と彼らは関係なくなる。



そうなれば、どこかで会うことはあるかもしれないけれど、きっともう関わることはないだろう。





「今までありがとうございました。」



最後くらいちゃんとしておこうと思ってそう言った。

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