2nd -Flicker-

護衛という名の束縛

P.161

今日は、というか、もう来ることもないだろうと思っていた溜まり場に、結局来ることになってしまった。




まだ全員戻ってきてないのか、溜まり場にいる人はいつもより少なかった。




奥の部屋へと連れられながら、軽く周りを見渡してみると、みんな大きな傷はなく、かすり傷程度だった。



それに安心して足を進める。




総長様に続いて部屋に入り、総長様が1人掛けのソファーに座ったのを見て、とりあえず、いつものように3人掛けのソファーに座った。



お互い口を開かず、沈黙が流れる。




妙な緊張感が走る静寂の中に、コンコンとドアを叩く音が響いた。




ドアの方に視線を向けると、「失礼します」という言葉とともに、氷と救急箱を持った炎雷の面子が入ってきて、私の前のテーブルにそれを置いていった。



それに、私はペコリと軽く頭を下げると、氷を手に取り、まだ腫れているであろう箇所に当てた。



もう腫れをひかせる必要もないとも思うけど、せっかく用意してくれたのだから使わせてもらおう。



手は、もう血が止まってるから大丈夫だろう。

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