P.128

いつものようにソファーに横たわり、そっと目を閉じる。




表と違い、この部屋はいつも比較的静かだけど、今日は2人がいないから余計に静かだ。



雑誌をめくる音やメールを打つ音ですら聞こえない。



表の騒いでいる声もいつもより静かな気がする。




無音に近い状況に、意識を深く深く鎮めていった。





それから浅い眠りにつき、ガチャっとドアが開く音で目を覚ました。




「あ、ごめん、起こしちゃった?」



そう言って入ってくる雅人に、首を軽く横に振り、ソファーに座り直した。



それを見て、雅人は私の座っているソファーへと近づくと、


「よかった、ちゃんといて」


と言ってニコリと笑った。



「え?」


「帰っちゃってたらどうしようかと思った」



どうやら、私がちゃんと言うことを聞いているか心配していたらしい。



そんなことを心配されるほど、私は信用ないのだろうか?



確かに、一方的に言われたから返事をする暇もなかったけど、帰ろうとは思わなかったんだけどな。

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