P.126
が、
「お前、なんなの?」
奥の部屋へと続く通路の手前、壁に寄りかかって立っていた、赤茶の髪の男に呼び止められた。
「は?」
あまりに唐突な質問に、その場で足を止め、そう返すしかなかった。
「どういうつもりかって聞いてんの」
表にいた友好的な人たちと違い、敵視するような目で、そう言う赤茶の男。
口調はゆっくりとしているが、それが余計に嫌悪感を醸し出している。
「どういうって…何が聞きたいの?」
「その態度はねぇんじゃねーの?」
「はい?」
あまりに抽象的な言葉に、何が言いたいのかわからない。
「みんな姫さんと仲良くなろうと話しかけてんのに、それはないんじゃねーの?」
「気遣いはありがたいけど、私は別に仲良くしてほしいわけじゃない」
「はっ、下っ端には興味ねぇってか?結局お前も一緒かよ。総長が気に入ってるみてーだからどんな奴かと思ったら、その辺の女と変わんねーじゃんか」
そう蔑むように言う男の言葉は、端的すぎて意味がわからない。
ただ、私を忌み嫌っていることだけはひしひしと伝わる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます