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「嫌だと言ったら?」
「あ゛?」
「これを持つことに、私にメリットなんてないじゃないですか」
『好きに使っていい』とか持ってる方がいいみたいな言い方をするけれど、私は今時の普通の女子高生とは違う。
携帯電話を持ってないことに不便を感じないし、たとえ持ったとしても私が使うことはほぼないだろう。
だとしたら、この携帯電話は彼らからの連絡をとるためだけに持たされるものであって、私にはメリットなんて一つもない。
「だから好きに使っていいよ?友達とかと連絡取るのに便利じゃん?」
雅人の言葉に、思わずフッと鼻で笑ってしまった。
「友達、ね…私に友達がいないっていう報告は受けてないんですか?」
そう皮肉めいたことを言う私は、相当性格が悪いかもしれない。
「あ…」
私の言葉に雅人は仕舞ったという顔をした。
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