P.102

雅人に促され、いつものソファーに腰をおろす。



「あの、話って…?」


「あー、南里ちゃん、ケータイ貸して。」


「え?あ、はい」



雅人に言われて総長様の携帯電話を持ったままだったのを思い出し、ポケットから取り出した。




「これは返してもらうね。昨日は急だったから、耀ので代用したけど、耀にも持っててもらわないと困るからさ」


「あ、はい。どうぞ」




総長様と連絡がとれないのは困るだろうし、何より本人が持つのが適切だろう。



私が持っていてもどうせ使わないし、持っている必要も特にないと思う。


渡されてからも雅人からの電話に1回出たくらいで、それ以外はポケットに入れられたままだった。


使わなすぎて、雅人に言われるまで存在を忘れかけていたくらいだ。

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