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いつもより人気(ひとけ)の少ない廊下を進む。
ガラッと、いつもは喧騒にかき消されてしまうドアを開ける音が、いつもより静かな教室にやけに響いた。
その音にちらりと向けられた視線は、何事もなかったように元に戻される。
いつも通り。誰の目にもとまらない。
そして、席に着くや否やいつも通り机に突っ伏した。
今日はいつもよりたっぷり眠れる…
と思った矢先、ドタドタとうるさい足音と、バンッと勢いよく開けられたドアの音に、静かな朝の時間はあっさりと壊された。
こんな朝早くからなんなのだろう?とは思ったものの、わざわざ確認するほどの興味はなく、気にせずそのまま寝ることにした。
見たところでそれが誰かなんてわからないし、わかったところで迷惑な人だなとしか思わないだろう。
その後どうせまた寝るんだから、このままでいいやと思った。
それに、今日はいつもより早起きした分眠い。寝る体制に入った今、顔を上げるのさえ面倒くさいと思った。
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