P.88

私が裏門をくぐったぐらいに、ブオンと一度大きな音が聞こえ、やがて遠ざかって行った。




それを耳にしながら、総長様に返し損ねてなんとなく手に持ったままになっていた携帯電話に目を落とす。



未だに青い光を放つそれをちょっとした好奇心で見てみると、画面に‘新着メール:1通’と表示されていた。



きっと雅人が言っていたメールだろうと思いながら、そのまま携帯電話を制服のポケットにしまった。





裏門から昇降口の方へぐるりと周り、校舎に入る。



入ってすぐのところにある時計を見れば、始業時間までまだまだ時間があった。



いつもはどうせやることもないからと、ギリギリの時間に来るのだけど、今日は、人目につかないように人が多い時間を避けたせいで、早く着きすぎてしまったらしい。



まぁ、どうせ寝ちゃうんだから早く着こうが遅く着こうが関係ないんだけど。

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