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「じゃぁ、また放課後ここに迎えに来るから」
「はい…」
ニコニコと笑って言う雅人の言葉に、「迎えに来なくていいよ」と心の中で思いながら、そう答えた。
けれど、私がそう思っているのがわかっているのか、
「逃げんじゃねぇぞ?」
と総長様にすごみを利かせて念を押された。
「はぁー、わかってますよ」
それにうんざりしながら、諦めたようにそう答えると、鞄を肩にかけた。
「なんかあったら雅人に連絡しろ」
「何にもないと思いますけど?」
「それならそれでいい」
「はぁ…」
グルリと軽くまわりを見渡して、人の気配がないのを確認してから車を降りた。
「いってらっしゃい」と言って軽く手を振る雅人が視界の隅に入ったけれど、振り向かずに、裏門へ向かって歩き出した。
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