P.86

車が止まった場所は、学校の裏門側にある死角。




これも昨日の帰り際、


「明日も迎えに来るからちゃんと逃げないで待っててね」という雅人の言葉に、


「まわりに見られるのは困る」ということにして、


迎えの場所は近くのコンビニで、学校も目立たないところだったらいいと言ったら、怪訝な顔をしながらも、なんとか了承してくれたのだった。



まぁ、その代りに「なんかあったら連絡しろ」と携帯電話を押し付けられたのだけど。




でも、一応こちらの提案をのんでもらったわけだから、今日は大人しく迎えの車に乗ることにした。


逃げても無駄だという諦めでもあるけれど。




ちなみに、昨日もここで私が出てくるのを待っていたらしい。



どうりで覗いても見えなかったわけだ。

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