P.84
「南里ちゃん、おはよ」
車に近づくと、運転席の窓が開き、雅人が顔を出した。
それに「おはよう」と無愛想に返すと、後ろのドアを開けた。
そこには、予想通り、今日もなんとも言えないオーラを放つ総長様の姿。
それに思わず開けたドアを閉めたくなったけれど、「おはようございます」と礼儀的な挨拶をして、違和感をおぼえながら車に乗り込んだ。
「南里ちゃん、メール送ったんだけど見てくれた?」
器用にハンドルを片手で回しながら言う雅人は、今日もどこか楽しそうだ。
「え?あー、あれメールだったんですね」
「え?見てないのー?残念」
表情も変えず淡々と言う私に、最初からわかっていたのか、『残念』と言うわりに残念そうには見えなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます