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「あ、えっと…私はお腹すいてないから大丈夫です」
ここに来たのはいいけれど、すかないお腹はやっぱりすかない。
おいしそうな料理の写真がずらりと並んだメニューを見ても、特に食欲はわかなかった。
「え?耀のおごりだから遠慮しなくていいよ?」
「いや、そう言うことじゃなくて…」
見当違いなことを言う雅人にそう言ってやんわりと断ろうと思ったが、
「いいから何か食え」
と、隣に座った俺様総長様にバッサリ切られた。
「何かって…じゃぁ、サラダでいいです」
「他は?」
「それだけでいい」
「こんなんで足りんのかよ」
仕方なく答えたのに、総長様はご不満らしい。
私には十分すぎるというのに。
「それもいらないくらいなんですけど」
「チッ、そんなんだからそんなガリガリなんだよ。ちゃんと食わねーと死ぬぞ?」
だったら食べない方がいいじゃないかと心の中で思いながら、「大丈夫」と返しておいた。
別にヤバいヤツだと思われて離れていくのは構わないけれど、彼らはきっとそうはしないだろうから。
あえて口出すようなことでもないし、むだにつっこまれても面倒だ。
余計なことは口にしないのが一番。
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