P.66

「あーあと、俺のことは‘雅人’でいいからね。もちろん呼び捨てで」



まだ何かあるのかと思ったら、呼び方の話。



総長様を呼び捨てするんだから、副総長様をさんづけするのはおかしいのかもしれない。



総長も副総長も呼び捨てで呼ぶなんて私はどんな立場なんだろう。馴れ馴れしい気もするけどまぁいいか。


私にとってはどっちでもいい。本人が言うのだからそう呼ぶことにしよう。




「あと、敬語じゃなくていいよ」


「どうしてですか?」


「なんか他人行儀つーか、そよそよしい感じじゃん?」


「まぁ、他人ですし、そこまで親しい仲でもないですからね」


「ははっ、南里ちゃんって結構はっきり言うよね」


「え?あー、すいません」



「まぁ、なれなれしい勘違いちゃんとか、媚売ってくるような子より何万倍もいいけど」


「はぁ」

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