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奥の部屋に入ると、昨日と同じように3人掛けのソファ―に座らされた。
腕は放されたものの、この状況に納得がいかない。
遅れて入ってきた小宮雅人を軽く睨んだ。
「そんな目で見ないでよ。俺だって総長様には逆らえませんからっ」
わざとらしく手をあげて、へらへらと笑って言う小宮雅人に、変わらず同じ視線を送った。
確かに総長様には逆らえないかもしれないけれど、この人はまだなんとかできる立場にいる人。
それなのに何も言わないってことは、明らかに確信犯だ。
無言のまま、ただじっと見つめるだけの私に、小宮雅人は困ったように笑った。
「これが南里ちゃんのためだから。ね?」
そう言われても納得なんてできない。
「ついでに言っておくと、耀の言うことは素直に聞いておいた方がいいよ?今日みたいに逃げ出したりしたら、監視つけることになるから」
「監視…?」
「そう、逃げださないようにつきっきりで監視させることになっちゃうから。それは嫌でしょ?」
コクリと頷いた。
つきっきりだなんて冗談じゃない。
それに、その役目に任命された人が可哀想すぎる。
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