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「あ、ごめん。いきなりこんなこと言われても理解できないよね。えっとね」
私の返事が曖昧な言い方だったからか、もう一度説明してくれようとするキャラメルブラウンの男…小宮雅人。
理解し難い展開ではあるけれども、話の内容が理解できなかったわけではない。
「いや、ここが炎雷の溜まり場で、その総長と副総長なのはわかったので大丈夫です。」
話を進めてもらおうと、遮るようにそう言った。
「えっ?」
「え?」
それなのに、なぜかポカンと目を大きく開けて驚いたような顔をした小宮雅人。
その意味がわからず、つられて間抜けな声が出た。
「えっ?南里ちゃん、俺らのこと知ってた?」
「え?知りませんけど」
「‘炎雷’って聞いたことある?」
「いや…」
「暴走族だよ?」
「あ、はい。さっき聞きましたけど?」
さっき自分で言ったんじゃんと思いながら、何が言いたいのかわからず、首を傾げた。
1つの場所と2人の名前くらい何度も確認されなくたって、普通に理解できると思うけど。
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