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疑問は何も解決していないのだけれど、『溜まり場に着いてから』ということは、今は何も話す気はないのだろう。
今ここで‘何か’する気もないようだし。
早々に話すのは諦めて、ぼんやりと窓の外を眺めていた。
それから少し走ると車が停まった。ずっと外を見ていたけれど、自分の行動範囲外のためここがどこなのかはわからなかった。
「降りろ」
何故か偉そうな銀髪男の後に続いて車を降りると、古びた建物があった。
何台ものバイクが停められた、あちこちに落書きがあるそこは、いかにも不良の溜まり場という感じ。
これから起こることを想像して、思わず浮かぶのは‘集団リンチ’。
そんな物騒なことを想像しながらも、それに怯えるわけでもなく、
『今日はあの歩道橋に行く必要なくなるかな?』
なんて頭の隅で思う私は、もう末期かもしれない。
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