P.9

「ん~?かわいこちゃん見つけた~」


そう軽く言う金髪チャラ男の発言に、後から来た金髪男が私を見てニヤリと笑った。



嫌な予感しかしない。



「なんだよ、自分だけ抜け駆けする気か~?俺もまぜろよ」


「え~?二人じゃ可哀想っしょ」



何やらわけのわからない話を始める二人。



予感的中。



あー、



……面倒くさい。




1人でも面倒くさいのに、もう1人増えてさらに面倒くさくなった。


1人のうちにさっさと帰ればよかった。というか近づいてきた時点で気づけばよかった。


そういう瞬発力とか危機感とかが足りないんだろうな。今だって面倒くさいとしか思わない。


こういう人たちと関わる労力、今の私にはない。





「ちょーっと、どこ行くの~?」



なんか2人で話し出してるし、今のうちにいなくなろうと思ったが、そう上手くはいかないようだ。



背を向けようとした直後、最初に話しかけてきた方の金髪チャラ男に、ガシッと腕を掴まれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る