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ふらふらとあてもなく彷徨っていると、街灯の明かりとは違う眩しい光が目に入った。



その光に、ぼんやりとしていた顔をあげれば、行きなれたコンビニがあった。



「あ…」


どうやら無意識のうちに行き慣れた道を歩いていたらしい。



アパートから一番近いコンビニのため、よく利用しているここ。



だけど、深夜2時に来るのはあまりいいものではない。




眩しい光の次に視界に入ったのは、コンビニの入り口にヤンキー座りをしてかたまっているカラフルな集団。



あの横を通るのは億劫だ。



私の場合、もともとコンビニに用があったわけじゃないから、このまま通り過ぎてしまえばいいのだけど。



それにしても、こんなところに集まって何がそんなに面白いんだろうか?全く共感できないと思うのは、私に友達がいないからだろうか。



こんなところでも、ただ集まる人がいれば、一緒にいる人がいれば、人生楽しいと思えるのだろうか。


私にもそういう人がいたら何か違ったのかもしれない。



まぁそんなこと考えても今更どうしようもないけど。


根本的に私とあの人達は違う。学校にいる子たちとも、街で行き交う人たちとも違う。



過去には戻れないし、見えない未来に期待するのはとっくの昔に諦めた。


何かが急に変わるわけでもない。


今日と同じ明日が来る。私は何も変わらない。

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