P.5

静寂に包まれる深夜2時。




ポツリポツリと、一定の間隔をあけて設置されている街灯が辺りを照らすが、そこから離れれば、また真っ黒な闇に包まれる。




星さえ出ていない真っ暗な世界。



それに恐怖心は微塵もない。

私の心と同じ、真っ黒な世界。



それなら、いっそのことこのまま闇に紛れて消えてしまえばいいのに、と心の中で呟いた。



先は見えない。この道も私の道も。進みたい道もない。



この場所にいたくない。でも、どこにも進めない。行きたいところなんてない。



彷徨い続け、結局同じ日々を繰り返すだけ。


毎日毎日同じことを考えて、何もできずに振り出しに戻る。



つまらない人生だ。この先に何が待ってるというのだろう。



早く終わればいいのに。


早く終わってくれないかな。


どうやったら終われるのかな。



答えの出ない問いを繰り返す。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る