第11話
顔真っ赤になった二人。
「ヤナギ、俺は女が嫌いだった。でもお前がほしい。そう思うようになってしまった」という俺にヤナギは「カシ。そっか。私もカシが好きだよ」という。自然とヤナギが俺の懐に入ってきて抱きしめた。
「ねえカシ、今度あなたの好きな場所に連れて行ってほしいの」といわれて「ああーわかった」と約束する。
そしてある日のこと。「カシ、オメカシしてどこ行くんだ」というマツ。「バーだよ。」というと、「もしかしてヤナギちゃんとかあ」とマツ、「そうだよ」というと「ネクタイはこれがいい。こっちのほうがカシらしい」といわれたどんぐり模様のネクタイだった。
「マツ、それはちょっと」というと、「カシ、お前はおしゃれがわかってない」と言われてマツの言うとおりにした。
「マツ、頼んだぞ」というと「カシ、ゆっくりしてこい」と言われてしまう。
ヤナギと待ち合わせ。「待った」と言われると「さっき来たとこだ」という俺。今日のヤナギはかわいい。特に雪のように白い肌に黒をベースにした白い花柄模様のワンピースにミュールをはいてる、
「さあヤナギ行こうか」というと手を取る俺。「暖かいカシの手大好き」というヤナギ。「このどんぐりのネクタイかわいい」と言われてびっくりした。「マツのセンスだよ」というと「あなたらしいわ」といわれた。「酒飲めるか」と聞くと「カクテルくらいならね」というヤナギ。そういう話をしているとバーについた。
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