第22話

今週末、デートしないと渚さん。

私はうなずいた。

そして今日はデートする日。

おしゃれをして出かける私。

待ち合わせ場所に行くともう来てた渚さん。

ごめんなさい。遅くなりましてというと俺も来たとこだよ。じゃあ行こうかって言われた。

大きなショッピングモールだった。

ショッピングモールを私と渚さんが手をつないで歩いてる。

私はいろんな視線が気になってしまう。

どうしたのっと聞かれるから私人の視線が気になってしまって。という私に渚さんは雪ちゃん、雪ちゃんがそんなふうに思ってしまうのはなんとなくわかるよ。でも雪ちゃん誰も見てないよ。ほらね。そう感じることがあるなら俺に聞いてよ。その思想を変えてあげるからと言われた。

昼食をとろうかという渚さんについていくと私はある人に目が止まった。それは編集長の持田さんだった。

あっあれ持田さんじゃないのっと言った私。

あっ渚先生、雪さんも久しぶりですね。という持田さん。

持田さん、重いのに大丈夫ですかっと声をかける渚さん。

ははは、大丈夫ですよという持田さんはペットボトルの2リットルを10本袋で持っていた。渚さんが車まで運ぶの手伝いますよというと、いいですよ。ちょっとこれからお茶でもして帰ろうと思ってたんですよ。というと一緒にどうですと言われたから一緒に行くことになった。

喫茶店にはいると早速俺はコーヒーと渚さんがいうと、私はレモンスカッシュをという持田さん。私は紅茶のミルクをというとご注文したものが来てごゆっくりと言われた。

持田さん、自分の身体も考えろよという渚さんに持田さんは仕方ないでしょ。児童養護施設にお菓子とかジュースとかを持っていきたいんだからと持田さん。ああーだから10本もと納得した。

私は児童養護施設で育ちましてね。私の親は病気で二人ともなくなっていません。私も10歳までは健康そのものだったんですけどね。ある日の事、私は足を怪我してしまってそこから菌が入ってしまって命にもかかわるような状態に陥ってしまって、やむなく私は右足を切断しました。私の足は義足です。というとびっくりした私。私の夢は記者になることだったんですが、足がついていかなくて何か編集の仕事をしたいと思って受けたのが漫画編集局だったんですよ。という持田さん。

すると持田さんって厳しいかもしれないけど、俺たちの漫画に共感を持ってくれたのは持田さんだったからね。少なくても持田さんは俺たちの描く漫画のファン一号だよ。という渚さん。

雪ちゃんも虐待を受けて育ってるからねというと、持田さんは児童養護施設ではそういう子も受け入れてます。私はボランティアで行きますが、最初警戒心が強くて近寄れない子供たちがほとんどです。時間をかけてると遊んでといって寄ってきたりとかしますけどね。というとずっと手を握ってくれてる渚さん。

私はこれでという持田さん。

私は自分はお父さんとお兄ちゃんが引き取ってくれてるって思うだけで幸せなんだなと世の中にはそういう子もいるんだって思った。

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