第11話
中学校を卒業した私は高校生になった。
高校の制服がないので自由な服装。ちなみにジャージとかはだめなのであるが、この国立を選んだ理由はそれだけじゃない。
教室では自由科目の時間がある。
その自由科目は何をしててもいい。家に帰ってもいいし、バイトもいい。でも成績が下がらないようにしないといけないけどね。
何をしようか悩んでる生徒もいるようだが、私は自分のカウンセリングを受けようと思い、カウンセラーの先生のいる教室に向かう。
おはようございます。というと「あらよく来てくれたわね。武井さん。あなたのことはうかがってるから大丈夫よ。」と言ってくれた人。自己紹介をするわね。カウンセラーの鳥羽 満よ。よろしくね」という人。変わってる人だけどと思ってると「雪ちゃん、私は男なの。」と言われてやっぱりオネエさんだと思った。私を受け持った清野先生は鳥羽というカウンセラーがいるんだけど、ちょっと変わったやつだけど親身になって聞いてくれるからという。
私の事みっちゃんでいいわよ。と言ってくれた。
みっちゃん、よろしく。といった私。
たばこのにおいが苦手で職員室に入れないんですよ。という私。
そっか。大丈夫よ。担任も入ってこいとかは言わないでしょというと、雪ちゃんこれから少しずつで大丈夫よ。と言われた。自由科目の後は家に帰ってもいいので、帰る。
青信号を渡ってると、一台のバイクが突っ込んできた。
キャと私の声が響く。そのバイクの人が近づいてきた。
大丈夫ですか。お怪我はありませんか。と聞く。
はいという私。
その人に名前はと聞かれたので武井雪です。と答えた。
急いでたものですみません。僕の名前は大友 渚といいます。上の階に用事がありまして。という。ちょっと待ってもらっていいですかと聞かれたので、はいという私。
その出会いが運命になることを私は知らなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。