第7話

今日から学校に行けるということで嬉しかった。

役所に行って戸籍を父の戸籍に移した。

これで半年後苗字が父の姓に変わる。

それまでは重松でいよう。

おはようございますと入ると橋野先生がおはようという。

武井先生もおはようという。

そして授業が始まるとホームルームでみんなに話があります。と橋野先生が言った。武井先生どうぞというと、実は前のクラスになじめてないやつをこのクラスで受け持つことになったのでみんなに紹介したいと思います。土井秀樹君ですというと黒板に書いてきた。

すると牧野優斗君が土井君ってクラスになじめてないってどういうことと言ってきたので、武井先生がみんなもクラスいやなら変わってもいいんだぞ。土井君は向こうのクラスにいやがらせを受けたんだよ。つらいって言えなくてな。そんで担任が心配してうちのクラスに変わることになったんだよ。というと納得してくれたみたいで、空いてる席に座ることになった。

重松の件でみんなにお願いがあるんだ。

重松さんは、武井先生とご兄弟です。性が違うのは親が離婚したらしくて、でも最近ちょっとした事情があって武井先生の家に住み始めたことをわかってあげてほしいんだよねと先生がいうと安藤里香さんが私は近所だったから知ってます。ちょっと特殊な家庭だったことも知ってるし、だから大丈夫ですと言ってくれた。

武井先生が雪話そうか、なにがあったのかをというので怖いといったら、大丈夫だよ。私は何があってもあなたの味方だからと里香さん。

里香さんありがとう。と言った私はみんなに話をした。

親が離婚して私はお母さんについていくことになりました。

お父さんと離婚した母は私を施設に預けたいというようになり、親戚からは反対されてしまいました。母はまだ若かったし遊びたかったのだと思います。ある日そんな母は夜遅くまで遊びに行き帰らなかった。朝方母は男性を連れてきたんです。それが私の義父でした。その日から生活が始まったんです。最初は優しかった義父は、私に次第にしつけをするようになったんです。雪、ここからは俺が話すからいいよと武井先生が話すことになった。しつけって雪は言ってるようだが、虐待されてたんだよ。まだ雪は時間がかかるんだ。だからみんなが見守ってほしいと思ってるんだ。というとみんなから俺たちにできることならするって言ってくれた。

みんなありがとうっていうと俺たちクラスメイトだろと言った。

このクラスでよかったと思った私であった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る