第6話
今日は弁護士さんに紹介してもらった病院に来た。
そこで先生に呼ばれた私は父と診察室に入る。
その先生はこんにちわ、お名前はと聞かれたので重松雪と答えたけど、雪さんだねと言われるだけだった。武井さんと言われて雪さんを診察しますので外に出てくれますか。という先生。雪外で待ってるからねという父。うんという私。
私は鳥羽といいます。という先生は若い男の人だった。
雪さんは虐待という言葉を知ってますかと聞かれた。
ちんぷんかんぷんでわからないというと雪さんの受けてきたのはねしつけじゃない。虐待だよと言われた。私は先生に虐待ってのは暴力と同じなんだよ。悪いことしてないのに悪いって思いこませるのも一種の虐待だよ。それに君の体のやけどは煙草を押し付けられたらしいね。
いたかっただろう。くるしかっただろう。そして悲しかっただろうと言った。その言葉を聞いたとたん、私は泣いた。
泣いてもいいんだよと言ってくれた先生に抱きしめてもらえた。
先生は診断書を書くときにこう言ってくれた。この跡は治せないけど、君の心の傷は少しずつ癒していこうね。と言ってくれた。
父が呼ばれて私もいてもいいってことになったのでいることにした。
お父さん、大変でしたね。雪さんをこのタイミングで助け出したことは奇跡に近いんですよ。私実は太陽君とは学友でして一度お会いしたことがあるんですよ。お父さんなら大丈夫。もし何かありましたらまたご連絡くださいと言った先生に、ありがとうございますとお礼を言ってくれた。また診断書ができたら取りに来てくださいと言われた。
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