第91話
「そういえば中山君がいるの珍しいね?」
私はさっきから気になっていたことを聞いた。
健と涼は仲がいいみたいだけど、私は中山君と学校の外で遊ぶのは初めてだった。
「今日はりえこちゃんに誘われて来たんだ。」
そう言って中山君は私にウインクをした。
「そうなんだ……。」
もしかして…作戦と関係あるのかな?
私は里恵子をチラっと見る。
里恵子は私の視線に気づくとクスっと笑った。
「ちょっとなにー?もしかして里恵子と中山君って……」
「違うわよ。里恵子は裕也様一筋だもの。」
ハイテンションになる美雪とは対象的に里恵子はクールに否定した。
「そんなキッパリ言わなくてもいいだろ?りえこちゃーん。」
中山君は里恵子に苦笑いを向けた。
「事実だもの。それより注文しましょ?」
里恵子は中山君をサラっと流して店員さんを呼んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます