第90話

窓際の6人掛けのソファ席には、健と美雪、涼と中山君がいた。




「お待たせ。」




里恵子はそう言って空いていた美雪の隣の席に座る。




「ユッキーも早く座ったら?」




「え?あ、うん。」




事情が読み込めないまま、私は涼の隣の席に座った。




作戦って何だろう?




いつも通りの和やかな雰囲気にますます分からなくなる。




「祐希…?何も頼まないの?」




ぼーっとしていた私に涼がメニュー表を渡してくれた。




「あっ…ありがとう。」




涼からメニュー表を受け取った私は注文する商品を選ぶ。

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