第87話

「そんなふざけたのは……」




「いいんじゃね?たまにはさ」




目を釣り上げて却下しようとする先生の声を健が掻き消す。




「どうせやるなら楽しい方が盛り上がるじゃん?」




ダルそうな態度とは反対に爽やかに笑う健。




教室中に賛同する声が広がる。




「……勝手にしなさい」




先生はため息をつくと、呆れた顔で黒板に“メイド喫茶”と書いた。




こうして、クラスの文化祭の出し物はメイド喫茶に決まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る