第86話

先生……相変わらず凄いなぁ…。




先生は美人だけど凄く生真面目で厳しい。




冗談なんて絶対言わなくていつも淡々と注意する。




「えぇー。他ぁー?みんな何かある?」




中山君は先生の鋭い視線に怯むことなく、みんなの顔を見渡して言う。




中山君も相変わらず凄い。




「だから喫茶室……」




「いや、お化け屋敷が……」




けど、みんなの意見はバラバラで決まりそうもない。




「はい。はーい」




教室がざわつく中、美雪が手をあげて立ち上がる。




「メイド喫茶は?」




そして目を輝かせてそう言った。




「それだっ……!!!」




教室中で声が沸き上がる。




「メイドか……。いいじゃん」





中山君も目を輝せて賛成する。

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