第78話
学校が終わった後、里恵子が私の家に来た。
昨日のことを里恵子に話す。
はずだったんだけど……
「裕也さぁぁーん……!」
「ちょっと、里恵子ちゃんっ。近いって。離れてよ」
里恵子は私のお兄ちゃんにべったりだ。
里恵子は昔からお兄ちゃんのことが好き。
冴えないお兄ちゃんのどこが好きなのか分からないよ。
「裕也さんたら…!いつになったら里恵子のことをお嫁さんにしてくれるんですかぁ?」
里恵子はお兄ちゃんの腕に抱きつきながら甘えてる。
「里恵子ちゃんはまだ高校生だろ?それに付き合ってもいない子と結婚なんて出来ないよ」
お兄ちゃんは苦笑いを浮かべて里恵子のことを引き離そうとしてる。
けど、里恵子はしがみついて離れない。
「じゃあ、里恵子のことを彼女にして下さい」
里恵子は上目遣いでお兄ちゃんのことを見つめている。
お兄ちゃんは里恵子を見て喉を鳴らした。
「彼女…?あー、ダメダメ。7歳も年下の女の子に手なんか出したらロリコンだよ、俺」
お兄ちゃんは頭をブンブンと横に振って1人で葛藤してる。
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