第77話
「それ、貼ってた方がいいわよ?見せびらかしたいなら別だけどー」
そう言って私に鏡を渡す。
「え?何が?」
里恵子に渡された鏡を受けとって私は鏡を覗き込んだ。
首筋に赤い痣みたいな……
里恵子の言っている言葉を理解した私は首筋を手でぱっと隠した。
全然気付かなかった……。
顔が熱くなる。
「ふふ。篠田君も可愛いーところがあるのね?」
里恵子はクスクス笑いながら私から鏡を受けとる。
「今日、ユッキーの家にお邪魔するわ。その時にじっくり聞かせて?昨日のこと」
「うん…。わかった」
バレちゃったし……。
私は昨日のことを里恵子に話すことにした。
里恵子はにっこり笑って自分の席に戻っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます