第68話

朝、目を開けると涼は隣にいなかった。




涼……?




部屋の中を見渡してみた私。




いないと思っていた涼はベットの後ろの窓際に寄りかかって外を眺めていた。




朝日に照らされて涼がキラキラと輝いて見える。




まるで本当の王子様みたい……。




「涼……」




「えっ?あ、起きたの?」




涼に声をかけたら、涼はビックリした顔で振り返った。




「涼、キラキラしてて本物の王子様みたい」




寝ぼけていた私は目を擦りながら何も考えずに涼にそう言った。




「王子様って……」




そう呟いた涼の顔が赤くなってて、自分のした発言に気づいて私まで恥ずかしくなってしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る