第47話
「……は?」
「……え?」
「……はいっ?」
長い沈黙の後、3人揃って驚きの声を出した。
「ちょっと、どういうこと?」
「だから、先に予約を取って部屋は別々にしたの。私と魔王は5号室で祐希と王子は10号室だからっ」
そう言って美雪は健の腕に自分の腕を絡める。
え…?私と涼が同じ部屋なの?
嬉しいけど…嬉しいけど、2人っきりなんて緊張するっ。
「後で遊びに来てねっ」
美雪は口をパクパクさせている私を気にする様子もなく、手を振って健を引っ張って先に行ってしまった。
「ちょっと……」
美雪の行動は相変わらず理解不能だ。
「まぁ…せっかくだし、楽しもうよ?」
それまで黙っていた涼に手を引かれて部屋に向かう。
手…!手を繋いで歩くのなんて久し振り……。
「そ、そうだねっ」
涼に手を繋がれてドキドキしたことを隠しながら私は涼の後をついていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます