魔王
第35話
太陽の光が部屋の中に差し込む。
結局、寝れるはずがないと思ってたのにグッスリ眠ってしまった。
もう、お昼だし。抱き締められてドキドキしてたのが嘘みたい。
……ってあれ?
違和感を感じて体を起こすと横にいるはずの涼がいなかった。
涼?どこに行ったんだろう…?
とりあえずリビングに降りてみようかな……。
ゆっくりとベットから起き上がる。
でも、涼と顔を合わせるのは凄く気まずいかも……。
どんな顔で会えばいいのか分からないよ。
こっそり家に帰ろうかな?
そんなことを考えてたらガチャっと音を立てて部屋のドアが開いた。
「きゃぁ…っ」
驚いて思わず叫び声をあげてしまう。
心の準備がまだ出来てないのにっ……。
叫んでしまった口を片手で押さえて慌ててドアに背を向ける。
けど、涼は部屋の中になかなか入ってこない。
そのまま沈黙が続き、涼が部屋の前で立ち尽くしたままでいることが不安になってきた。
どうして入ってこないの?
叫び声をあげたから?
それとも私、寝てる間に何かした?
とりあえず何か言わなきゃ……。
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