第30話

お風呂にも入って、ゲームを始めて2時間。



もう4時だ。




「ふぁ…眠くなってきちゃった」




欠伸をしながら目を擦る。



ついつい楽しすぎて熱中しちゃったよ。




「そろそろ寝る?」




眠くなってきた私と違って、涼は涼しい顔で私の顔を覗き込んでくる。




あれだけ寝た私はもう眠いのに、涼は全く眠そうじゃない。




「……眠くないの?」



「ちょっと眠いかな?」




涼はゲームの電源を切って、カーペットの上に寝転んだ。




「じゃあ、もう寝よ?」




寝不足はお肌の大敵って言うし。



ってこんな時間までゲームしておいてなんだけど。




立ち上がって涼が起き上がるのを待つ。



けど、涼はなかなか起き上がらなくて。




「俺は…床で寝るから。祐希は俺のベッド使って?」




とまで言い始めた。



どうして床で?



最近のマイブームなんて言わないよね?




「ちゃんと布団で寝なきゃ風邪ひいちゃうよ?」




不思議に思いながら寝転がる涼の顔を覗き込む。

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