第70話
あれから、幸人を連れて帰ってきた。幸人と呼ぶ俺に弘紀どうしたのと聞いてきた。どうしてうちに来た。そしてお前がなんで叩かれなきゃならないんだよというと、弘紀が手を出してないか心配だった。僕は手は出さないって決めてるし、叩かれても仕方ないと思ったからね。僕は障がいを持って生まれてきたことに変わりはない。これまでも世の中の差別や偏見というものがあった。これからもそれはある。だけど、人を傷つけたりとかはしたくない。痛い思いをするのも辛い思いをするのもみじめな思いをするのも僕だけでいい。だけど悪いのは僕じゃないと分かってくれる人が一人でもいればいいの。というと、弘紀、君は僕のそういうことがわかっていても離れないっていってくれた。そんな君が好きなんだ。だからというと、弘紀。僕怖かった。君と離れ離れになるのが怖かった。よかった。ならなくてという幸人。俺はその笑顔にほっとした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。