第68話

おじいちゃんもおばあちゃんの助言があって弘紀と僕の結婚を許してくれた。そして帰りに幸人君。君に話があるといい、僕を呼んだ。弘紀は最初は反対したが、おばあちゃんが反対とかはいわないけど、幸人君と話がしたいみたいだから弘紀。おばあちゃんといようといい、連れて行ってくれた。そしてこういった。君はどうしてそんなに優しいんだと。優しいって。そういってくれたのはびっくりだ。僕はこの通り障がいがあります。自分の痛いことをされた経験もたくさんしています。正直僕は自己犠牲を自己犠牲だと思わないんです。まわりが笑ってくれる道具だと思っています。僕は障がいは決して不幸ではない。だって持ってる人はその人の気持ちがよくわかるから。というと、そっか。幸人君。正直に言ってくれ。障がいをもって生まれてきたことを後悔したことはないのか。と聞かれた僕は、ええー僕の障がいは個性だから。生まれて持った特別なものですというと、そっか。わしは今まで何をしてたのか。こんな孫と同じ子にそれを聞いてわかった。わしは今日君を叩いた時、こんなに心が痛いとは思わなかった。こんな思いは初めてだよというおじいちゃん。そして僕がおじいちゃんというと、そう呼んでくれるのは君だけだよ。妻は私を名前で呼ぶんだ。わしの名前は毅つよしじゃ。弘紀からはじじいと呼ばれるわい。おじいちゃんと呼んでくれというので、僕はおじいちゃんと呼ぶと、なんだいという。長生きしてね。弘紀と僕は孫は出来ないけど、おじいちゃんには元気にいてもらわないとといったら、そっか。幸人君の幸せそうな顔を見たらまだまだこの世にいたいと思ったよ。ありがとうな。というのだ。するとお茶が出てきた。僕は飲めない。飲みたいんだけどと思ってると、おじいちゃんがお茶を飲ませてくれた。おじいちゃんと思ってると弘紀が来た。そして、幸人にするのは僕の役目だじじいという弘紀。その言葉におじいちゃんは吹き出した。くくくと笑った。ああー笑うと弘紀だと思った僕は、帰るという弘紀と一緒に帰っていった。

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