第59話
朝起きると俺の身体はよくなっていた。あれ。幸はと思ってトイレのほうに行くと車いすから自分でトイレに入っていた。そして幸はそのまま車いすを持つと自分で座ろうとするので、あぶねえと思い、手を出したら、大丈夫だってという幸。俺の予感は的中した。滑った幸が床に体を打ち付けそうなとこを見てとっさに俺が身体で支えた。ほら見ろ。あぶねえよ。一人でやろうとするなと怒ってやった。そして俺はもう身体も調子ええよといい、幸にいってやると、もう弘というこいつ。もし、俺の祖父に連れていかれてひどい目に合ったらと思うと耐えれねえと思った俺。幸は自己犠牲を払ってしまうやつだ。痛い思いをして帰ってくる前に手をうたないとと思ったが、幸人を手放すことはおろか、こいつを守ってやることも出来ねえかもしれないと思うと、幸人が弘紀と呼び、どうしたのと聞いてる。そして俺は幸人になんでもねえよというのだが、俺震えてやがるのか。ちくしょうと思うと、幸人が弘紀、大丈夫だから。俺どこも行かないよ。怖いものがあったら俺が弘を守るからというのだ。俺は幸人にこういった。お前を失うのが怖い。俺はお前のだ。お前も俺のだ。というと、うんうんというのだ。早く一刻も問題を解決して幸人と安心して暮らしてーと思ってると、幸人も、弘紀と早く結婚式あげて暮らしたいなというのだ。おい学校に遅れちまうというとあっそうだ。というと、俺と幸人はぎりぎり間に合ったのだった。
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