第60話
今日は教職員の健康診断の日だ。弘紀とは別行動の日だ。
僕は病院の検査は苦痛だ。正直言って血を取られるのが。
藤井さんと呼ばれると僕と一緒に返事をしたのはおばあちゃんだった。誰かに似てると思ったが、看護婦さんがこっちの藤井さんだというと、おばあちゃんは何時間も待たされているのがあまりに不憫に思った僕は、先にこの人に順番をしてあげてよというと、あら逃げるのと聞かれて、逃げませんよという僕。すると看護婦さんはわかったわよ。というと、おばあちゃんを先にした。僕は順番を待っていると、おばあちゃんはありがとうというと、帰っていったのだった。
すると藤井幸人さんと呼ばれた僕。そして検査に行くと何回も針を射される。看護婦さんはそれをみて血管出にくいことを知るのです。
僕は生まれつき、血管が出にくいため、病院の採血がどうしてもだめ。おまけに血圧も低い。上の血圧が100ないので、早朝起きれないこともあるけど、弘紀に少しマッサージをしてもらえるので今は早く起きれるようになった。すると気づかれたのは、キスマークの跡だ。僕が蚊に食われたというと、看護婦さんは笑ったのだ。ああーもうクスクス笑われるの嫌だなと思うと、別の看護婦さんが僕の困ってるのを見つけて、幸君ごめんねという。そうこの人は麗子ちゃんという譲の彼女さんだ。譲というのは車いすバスケを企業契約で結んでいるため、お金があるはずなのにというのは麗子さんはなんで働いてるんだろうと思うよね。でも麗子さんにそんなことは聞かない。すると、麗子さんは婦長と呼ばれていた。若いのにと思うが、本当に婦長らしい。ほら。患者さんの事で笑わないの。というとはーいという。
ちょっとこれからお茶しようと思うから、大友君もどうと聞かれて検査結果まで少し時間がかかるので、どうぞというと彼女はお茶をする前にというと、インスリンを打っていた。
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