第54話

僕が生まれたのはお父さんとお母さんが結婚を許された次の歳だった。当初お父さんは別の家庭で奥さんと離婚して僕には異母兄弟がいるんだ。その時のストレスが原因でか、なんなのかわからないけど、僕のお母さんは僕を妊娠して安定期になる前に陣痛を起こして生まれたんだ。僕が障がい者になったのは未熟児だったのと、黄疸がそれがひどかったからそうなった。母と父はいまだに僕が障がいを持って生まれたことが自分のせいだというんだけど、僕は原因はそうなのかもしれないが何も僕は障がいがあってもなくても僕は僕だと思うんだ。そんな僕は福井さんと出会ったのは幼稚園に入園して半年たってからだった。福井さんの事をここからは弘紀か弘どっちかで呼ぼうかと思うんだけど、どうしようかと聞いたらみんな普段はどっちなのと聞かれてじゃあ弘と呼ぶね。弘はその時、入園してきたばかりだったから、あまり馴染めなくて本を読むそんな子だった。ある日本を取られて困ってる弘をみて僕はこのいじめっ子にぶつかっていった。そん時に僕そのいじめっ子に移るとか言われてね。移るならとっくに移ってるよ。本当にっていったんだよね。弘はあのままだと泣いてたと思うんだよね。そいつらは僕から逃げたけどね。弘は僕の事をみても逃げようとしなかったから、この本車がいっぱいだねっていうと、弘は僕に笑顔を向けたんだよ。そして僕はこの時弘に誓ったんだ。いつか大きな舞台に連れて行くとね。小学校と中学校はいつも一緒で何をするのも一緒だった。僕は人に邪魔がられても弘がいつも見方をするんだ。そんな弘に僕は甘えていたんだと思うんだ。僕は中学校になると出来ることも少ないんで孤立していった。弘も僕以外の友達と遊ぶこともあったりで、そんな時、僕の進路を考えた。このまま弘と同じ高校に行くか、それとも自分の出来ることを増やすために特別支援学校に行くかだった。そして僕は特別支援学校に行くことになった。弘にはもちろん自分で伝えたよ。はじめは弘も幸と高校に一緒に行きたいと言っていたけど、最終的には納得してくれたんだよ。そして高校三年間、特別支援学校で僕は恩師に出会ったんだ。それは僕の担任だった。

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