第50話

正人、僕にはね。お父さんの異母兄弟ってやつがいるんだ。その人たちの問題とかがまだあるし、弘紀は弘紀でちょっと厄介な問題が出てきたわけ。正人だから言うんだけど、弘紀には付き合ってた女性がいたんだよね。向こうが一方的に手紙とか送ってきたりするんだ。その子は令嬢なんだけどね。その子の親は弘紀の結婚を反対してたんだよね。でもいまだあきらめてないみたいでね。弘紀はその問題が片着くまで式だけは待ってっていうんだ。僕はね。弘紀だけが悪いわけじゃないし、僕もわるいと思ってるからだから式は延期にしてもらってるの。というと、正人がすみません。先生。大変なのに付き合ってもらってというので、いやいやいいからというと、弘紀から電話があった。

おばあちゃん、今から連れて帰るから、家にいてというので俺と正人でかえることにした。家に帰ると正人という女性。これが正人のと思ってると、弘紀が現れて連れてきた。やれやれ。疲れた。おばあちゃん。近所付き合いって大変ですねというと、本当にすみませんね。あの人たちのせいでとんだ目にあわせてしまって。でもかっこいい男性が手伝ってくれてよかったわというおばあちゃん。弘紀が説明してくれた。おばあちゃんを迎えに行ったら、近所の人に不審がられて、挙句の果てに捕まりそうだった。で、おばあちゃんを借りて行く条件として、田植えを手伝わされたというのだ。そうなの。すみませんね。ご挨拶が遅くなってしまって申し訳ありません。私内木正人の祖母の吉井洋子といいます。私の娘の子なんですよ。というと、おばあちゃん。正人君の話を聞いてあげてくれませんかというと、俺と幸人は一旦出て行った。すると、おばあちゃんは聞いていたら、だったらおばあちゃんの家に来るかい。中学校もこっちに転校したらいいし、それに通う友達もたくさんおるからね。というと、正人は考えるといった。

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