第46話

幸は食器を片付けることが困難だから俺が手伝ってやってるが、今日は正人が俺たちの分も片づけた。すると正人は何を思ったのか、余ったすき焼きをすくって容器に入れて冷蔵庫に入れた。俺はどうしたと思い聞いたら、おばあちゃんがこうしてたんだというのだ。なあ正人。お前おばあちゃんと暮らしたいのかと聞く。するとこいつは考えて頷いた。幸人がおばあちゃんは元気と聞くと連絡先はわかるけど元気かわからないというのだ。じゃあ連絡してみると聞くと、家に電話がないのというのだ。そっかというが、ここからかけろというと、電話を差し出す。でもお金がないのというので、いいからという幸と俺。

じゃあというとかけた。つながったみたいだ。すると優しそうな祖母の声を聞いて涙を流したので、幸が変わろうとした。すると祖母がこういった。正人どうしたのと聞いたのだ。こんにちわというとえっというばあちゃんに、僕は学校の教員の福井と申しますが、正人君のおばあちゃんでしょうかと聞いたらそうだと答えてくれた。

ちょっと僕の声聞こえづらいと思いますので、変わりますのでというと俺に代わってくれた。幸が代弁してというので、俺はこの人の婚約者です。こんにちわ。というと、おばあちゃんは困惑してるので、ちょっと正人君はうちで預かっていますが、おばあちゃんは正人君を引き取ろうとかは考えないですかと聞いてみた。すると、何かあるならばあちゃんは引き取るといつも言ってるのに、正人。というのだ。するとばあちゃんは元気やし、いつでもあんたを待っとるからという言葉を聞いて彼は泣いたのだった。幸人が胸を貸してるので、俺はびっくりしたが、正人にやきもちであることに気づいた俺はぐっとこらえたのだった。

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