第45話

幸は車いすを自分で車に積むことも出来る。ヘルパーの当初は俺がしていたが、自分の出来ることはするからと幸はある日、自分で車いすを積むといい、積んでいた。

それを出来る幸を俺は尊敬したのだった。

今日は三人でご飯になる。内木正人という彼は玉ちゃんの生徒で問題児だ。幸と相談してうちで面倒を見ることになった。彼は玄関で縮こまっていたので、俺はどうしたんだと思ったが、幸はこんにちわといい、ただいまと入っていった。すると彼はどうしたのかそわそわし始めた。するとどうしたのというと、幸はトイレと聞いたら頷いたため、弘トイレの案内してあげてよといい連れて行く。

彼は用を足して出てきたので、幸人の所に案内した。するとさきほどと同じように狭い所に縮こまって出てこないので、弘はご飯を作ってて、僕は風呂に行くからというと、幸人の風呂の事を想像しながら晩飯のメニューはすき焼きにした。すると彼はおばあちゃんの匂いといって出てきたのだった。そして何が好きだと聞くと、肉と麩が好きだといってきた。そして肉と麩をいっぱい入れてやると表情が変わった。嬉しそうにしていた。

そんなこんなで幸がお風呂から出てきた。上半身裸かよ。こらと怒ると、幸はいいじゃん。女性いないしね。というのだ。ねえ正人君。そうだよなというと正人はこくりとした。こいつ少し慣れたみたいだなと思った。今日はすき焼き。幸が僕の嫌いな麩と肉じゃんというが、俺が意地悪をしてたくさん入れたから食べろよという。いただきますをして食べるが、正人は箸の使い方がおかしい。と思うが幸は言わない。なんでだと思ってると、あっそうか。幸もそうだったなとおもったが、俺は育ちが坊っちゃんだったため、比較的に綺麗にお箸を使って食べれるのだ。そんな正人がお箸を持つ俺にわーすごいといった。あっ話した。こいつ。と思った俺、幸も嬉しそうだった。

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