第44話
幸人先生は優しい人で鋭い人。だから気が付いたんだな。彼の現状にこういった。育児放棄ネグレクトですね。と。はい。そうです。なんとかしてやりたいんですが、児童相談所には通告はしてはいるんですが、ネグレクトというのはそこまで深刻なものではないんで保護もしてくれないんですよという。そうなんですか。もし彼に愛情がないってなら、ここは私立です。どうやって彼はお金をというと、おばあちゃんがお金は支払ってるんです。だけど、育児放棄のことを知りません。というので、幸人先生はびっくりしたのだった。連れて帰ってるけど大丈夫なのだろうかと思ったらしい。すると、電話がかかってきた。福井さんから、なあ。幸人。俺んとこでしばらく面倒みねえかと。こいつさ。ちょっとなんか寂しそうにしてるんだよな。という福井さん。俺に聞くと、そうですね。そうしていただいてよろしいですかと俺が言った。するとたまちゃんとこにもあるのと聞くので、ええー預かったりはありますが心を開いてくれないんですというと、そうなんですかという。これから幸人先生は福井さんを嬉しそうに玄関で迎えに来るのを待っていた。来たので、車いすから座席にうつすと車いすを自分で後ろに積んでそのまま福井さんが運転席でじゃあ玉木先生お疲れさまでしたというと、お疲れさまと帰っていったのだった。
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