第43話

今日は恵美の母親が迎えに来たので少しだけ話をした。

学校から連絡いただいて娘を迎えに来ました。すみません。というので、いえいえ。恵美さんは友達にすごく優しいですよ。それに今日だって、僕に恵美さん自身の事を教えてくれたんですよ。それと今日はおなかが痛くなったことで自分で保健室に行きますって周りを心配させるのがよくないと思ってるみたいで。というと、恵美の母はこういった。児童相談所から引き取った時から周りを見る子でした。恵美は中には施設で過ごす子もいることを知っていたんだと思います。私にいつも言うんです。恵美は引き取られて幸せだよ。お母さんと会えて幸せだよって。私も恵美を引き取ったことで自分が成長したような気がするんです。親って子供に成長させられてるようなものなんですよという恵美の母親。僕はその通りだと思った。すると恵美はお母さんごめんねというと、心配したのよ。大丈夫というと、頷く。そして幸さん。ありがとうございました。じゃあ明日という恵美に、ゆっくり休んでね。明日ねという。そして福井さんと僕が見送って僕は職員室にもどった。僕は主任であると同時に生徒の指導方法についてこの生徒はどうとか気になる生徒についての情報を持ってるのだ。するとあるクラスで問題があったらしい。そのことを報告しに来た先生は玉木先生だ。玉ちゃんと呼ぶとさっそく話す。玉木先生は僕とお父さんぐらい違う先生で玉ちゃんと呼ぶと嬉しそうにするためそう呼んでいる。どうしたの玉ちゃんと聞くと、クラスの生徒が補導されたんだよ。昨日。俺このままだとやばいわというのだ。そんなピンチの時に弘はどこにいってるのだ。弘も問題起こさないでよと思うと、案の定弘が警察と玉ちゃんの非行をした生徒を連れてきた。そして玉ちゃんが親御さんにはくれぐれも内緒にしてやってください。というと頭を下げたのだった。警察も本当に玉木先生、申し訳ありませんね。こんな生徒退学にさせるかさせたらいいのにと言われた時だった。弘が警察さん今度から問題起こさせないから頼むといい、弘も頭を下げたのだった。僕も頭を下げた。すると、わかりましたという

万引きしたのはなんでといった弘に玉ちゃんがこういったのだった。福井さん。彼は多分何を言っても言わないよというが、僕は彼の目を見た。もしかしたら玉ちゃんは気づいているような感じがする。

だからか。親御さんに報告しないんだ。福井さんに送ってもらって、福井さんなんで警察に行ったか後で報告してよというと、ああーなんもしてねえよというのだ。その言葉に安堵したが、じゃあ送ってくるよというと学校を出て行ったのだった。

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