第36話

カナを傷つけてしまったのは息子だが、育て方を間違えたのは俺だと思う。本当にすまねえなというと、お父さん。カナに再婚するとき約束してくれたよね。覚えてる。カナをなにがあっても信じるからっていってくれたよね。お父さんはカナの味方だ。何があっても覚えておけといってくれたんだよね。そう、お父さんは守ってくれたんだよ。私を信じてくれたんだよ。ありがとうね。というカナは俺にとっては大切な子供だ。だけど、雄一も俺にとっては大切なんだが、そう思ってカナと手を繋いで帰ってると、お兄ちゃん。痛かったよね。本当にというとはれている顔の雄一をみて、カナはあの福井さんって人半端ないみたい。ユッキーの大切なものを傷つけたのはお兄ちゃんだからこれぐらいの事は当然だよね。ユッキーは優しいけど鋭いからねというと、娘は雄一の手当てを率先して行ったのだった。カナはいい子なんだ。雄一はこういった。カナゴメンとそして親父ごめんと。カナはいった。もういいよ。それより藤井さんになんでこんなになるまで殴られたのという。するとカナの先生は一人一人の生徒を大切にしてるのを知ってる。俺は幸の大切なものを傷つけたお前が許さないってさ。という兄貴。お前は俺の妹なんだが、傷つけていいわけないもんな。だからこれからは兄貴としてお前を見守るよというのだ。俺もしっかりしなきゃなというと、しばらくそっとしておいてくれというので、わかったというと、私は部屋に戻ったのだった。

そして何もない朝、もう私は引きづらないことを決めて学校に行った。

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