第30話

その夜の事だった。幸が弘と聞いてきたので俺はなんだと聞いた。するとなんで秘密にしてたのと聞くから何をと聞いた。弘って不良だったんだねという幸。ああーと否定しないでおくと喧嘩は強かったって聞いてたけど、なんで不良の事を隠してたかなというと、嫌われると思って言わなかったんだよというと、弘と言われて正座かあと思ったが、暴走族ってかっこいいな。さすがに弘だから弱いものいじめはしなかったと思うけど、町をバイクに乗って暴走してたんだね。いいなあ。俺にはバイクに乗るのは無理だけど、弘の族の恰好みたいなと言われてびっくりした。写真あるの。見せてよと言われたが、俺は苦笑いだ。なにしろあの写真は親に泣かれてしまったからなと思ってると、見せてと言われて困惑する俺。おいおいそんなに見たいかな。と思ってるといいけど交換条件があるの。お前のも見せてよ。というと、なにを。僕は普通の高校生だったけどというと、恥ずかしい恰好のほうだよというと、もう弘のバカ。というこいつ。じゃあみなくていいんだねというと、ああー見たい。でもベットに行ってからねと言われたので、ああーベットでいいよというと弘、もしかして襲う気なんじゃないのというので、ふーん。襲われたいのと聞く。嫌だって襲わないでねという。やべーと思ってるとベットに連れて行って我慢できなくなった俺は幸を食べてしまったのだった。

幸人は顔は目が垂れ目で優しい雰囲気。鼻は小さくて口は虫歯などなさそうでこの整っている顔から、可愛すぎて。でも幸は女ではなくちゃんとした男だ。細マッチョってやつかなとは思う。見た目もいいし、抜けてるのは幸人の弱点。いやこいつはそう思ってるだけかもしれないが、抜けていてもいい。こいつが抜けてないと幸人じゃないかも。そう思ってる。さてとやりすぎたかな。

写真は明日みせてあげるから。幸。ゴメンね。抑えがきかなくてというと、寝言で弘紀好きっていう幸。こいつかわいいと思ったが、これ以上は幸人に頼まれたとしてもできないと思い、俺に抱っこをせがんできた幸人を抱きしめて寝たのだった。

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