第29話

さっそくだがボッチャをすることになった。チームを組むとユッキーにはハンデが付く。まだ素人の俺たちにはユッキーに勝つことが出来ないので点数ハンデをもらってる。今回は新入りがいるため、ユッキーには俺たちには8個のボールをユッキーは6個になることと、ユッキーは一人のハンデが与えられた。ジャックボールを投げるのは福井さんの役目。先行は俺たちだ。最初は黒後が投げた。するといいとこに投げていたのだ。その黒後のボールでユッキーのボールはジャックボールに近づくのは無理だとされたが、ユッキーの投げたボールはジャックボールぎりぎりに近づいた。すげーよユッキーマジックおそるべしなんだが、俺たちでもいくらあんなように行くはずもない。降参したので負けを認めることになった。

黒後は面白かったようだ。すげーといったのには、ユッキーの不随運動はコントロールしにくいってのにあんなとこにしかもジャックボールぎりぎりに投げるのはすごいと思ったらしい。黒後の態度が変わったのを見るのは次の日だったのだ。おはよう師匠と呼ばれているユッキー。黒後は福井さんとユッキーが付き合ってることを知っても何もびっくりしなかった。それどころか、あの二人にあこがれを持ってしまったらしい。福井さんとユッキーが呼ぶとユッキーは授業を始めるのだった。

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