第21話

ブライダルセンターに行くと、受付で南さんを見かけた。

大友じゃん。久しぶりねというと用件はかおちゃんからうかがってるからこちらへと通された。

僕は弘と一緒に部屋に入るとまず目に入ったのはタキシードがたくさんあった。弘は何を着ても似合いそうだけど、俺が着たらどうなんだというものがたくさんあった。そんな中弘は紫を選んだ。僕はと思うと男の人が声をかけてくれた。紫なら薄い黄色が合いそうですよというこの人は僕はここの支配人をやっています安井貢といいますというのだ。うわーこの人のセンスはかっこいいと思ってしまった。それにオーラまであると緊張してしまった。そして弘がそれに気付いてくれて管理人の方に緊張してしまったみたいでというと、貢さんは南お茶とかお菓子持ってきてというと、はーい。その言葉に僕と弘は安心した。そしてお茶とお菓子を食べながら、先ほどはすみません。配慮もせず後ろからお話ししてしまった事をお詫びしますと言われたので、いえいえそんな弘と一緒にいればよかっただけです。そんな謝らないでくださいと伝えたら、今回は男性カップルの方だとお聞きしていたのですが、お二方があまりにも美形なのでびっくりしました。それで出来ればこちらのプランをおすすめいたします。いかがでしょうかというので弘は幸がやりたいかやりたくないかによるよといい、僕もこのプランでよかったと思った。すると先ほどのタキシードの件ですが、幸さんは薄い色を着るといいと思います。弘さんは濃い色がよろしいかと思いますがと言われた。やっぱりこの人センスがいいと思った。それに配慮も細かいしというのは、このティーカップすごく持ちやすいし温度もちょうどよくしてくれてるし、それにお菓子もすごくおいしい。弘は貢さんをみて幸を取られそうと思ってるのか、ヤキモチを妬かれています。それを感じた貢さんは、僕には奥さんいますしというと不意つかれたと思ったのか、この人こえーよと僕の耳元でいうのだ。僕もそれを聞いているとついクスっと笑ってしまった。弘はと思っていると、やっと笑ってくれましたねという貢さん。やっぱり彼の緊張を解いてくれるのは弘さんが一番のようです。というのでえっと思った僕に何でもないですという貢さん。南さんが貢、幸は弟みたいな存在でかわいいのわかるけど、弘君いじらないのという。

うちの主人は弟いないからっていじるのよという南にチェ幸ばっかいいな。という弘をみて、僕らは子供みたいだというのだった。

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