第14話

ある日、近藤がうちに遊びに来てくれた。俺をフミさんと呼ぶとお邪魔しますと入ってきた近藤。うちのちび助をみて、久しぶり敦、来いと呼ぶと、うちの天使がいつものように近藤の膝に乗り、タモ元気だったと聞くのだ。奥さんも本当にいつみてもいい男ねというと俺は奥さんに「なんで俺と」といつもの答えが返ってきた。「もうあなたはやきもち妬くのね。フミはもう」というが、それを見ていた近藤は「お二人とももういいですから」というと、敦が(ママパパラブラブ)っていうので、「いつもこうです」と近藤が論す。敦とタモは奥さんよりも俺よりも仲がいい。タモと呼ばれると遊んでやるため、好きみたいだ。さてとたっぷり遊んでもらった後、敦は寝たため、近藤がベットに運ぶと、奥さんが受け取り、寝かす。そんな光景がみれる。奥さんと俺と話をする。奥さんはその中で仕事はどうと聞いてきた。

「はい、頑張っています」と近藤がいうが、俺的には近藤はなにかいいたそうにしていたので、奥さんが「私席外そうか」と聞くと、近藤は横に首を振って「奥さんにも聞いてほしい」というのだ。「フミさん。俺ね。あれから涼ちゃんと敬と会ってるの。つまり付き合ってるんだ。涼ちゃんはいい人で、あれから俺の事とか困ったことがあったら支えてくれるんだけど、まだ籍もいれてないし、同棲はいけないと思って帰ってはいるんだけど、母親もいったらあんたその涼ちゃんは私はいい子だと思うよ。敬君も連れて一緒にデートするのは諒ちゃんはなにも隠してないから出来るんだよ。一回私に会せてと頼まれまして。涼ちゃんも会いたいって言ってくれて敬はおばあちゃんが出来るって喜んではいるんですけど、もし近所で諒ちゃんの事で嫌なこと言われでもしたら、傷つくの涼ちゃんだってわかってるから戸惑っているんです。どうしましょうか」という。近藤に妻がこういった。「先の事心配したってどうもならないよ。なるようにしかならないし」というのだ。うちの奥さん美音子は「なるようにしかならないから」が口癖で、俺もその言葉に何回救われたかと思う。こんな奥さんが俺は正直にいいとおもったのだった。

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